朝が待てなくて

何とか立ち上がり、バスタオルを置いていたベンチに行ってみると、もうタオルは端に追いやられて他の人たちが休憩中だった。


外と仕切られている金網のフェンスの手前に腰を下ろして、みんなでお昼ごはんにする。


焼きそばとおにぎりと、それからおでん!


雫ちゃんはピトンとわたしにくっついていて、離れようとしない。


う、可愛いすぎ…!


思わず膝に乗っけて抱っこしちゃう。




「はは、雫このまま寝ちゃうな」と樹。


朝からずっとはしゃいでいて疲れちゃったね。


やがて雫ちゃんの小さな手から、食べかけのおにぎりがゴロンと転がった。



「ここに寝かせて」


樹がコンクリの上にバスタオルを広げてくれた。


「うん、でももうちょっと抱っこしててもいい?」


そう訊くと樹は「ありがと」と笑った。


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