朝が待てなくて
「はぁ? 言わねーし」
と笑いながら彼は付け加えた。
「だけど別れるときにはもう好き同士じゃあないからな。向こうは俺のこと嫌になったから振ったわけだし、俺だって結構ひどいこと言われたんだぞ」
「そうなの?」
「『甘い』だとか『信じらんない』だとか、考え方や人生観まで泣きながら完全否定されてさ。きっと正しいんだろうから引き下がったけど、内心結構ムカついてたんだ」
「ホントに?」
「てゆーか、今となってはむしろ嫌いだな、あんな女」
平気でそんなことを言った横顔をじっと見る。