朝が待てなくて

いつも通りの短い電話で―


樹の声は普段とまったく変わらず


朗らかで元気で優しくて……


淋しさなんて欠片も感じていないふうなのが何ともやるせなく


すっごい不公平じゃん、と
もっと淋しくなったりするわけだけど




それでもやっぱうれしかったな。



樹の声が聞けるのも

そうやって電話をかけてきてくれる彼の優しさも……。






そんなこんなで苦難の3週間をやっと乗り切り
今日久々に樹と会える…!


午前中は部活があるけど、それが終わったら会う約束をしてるんだよ。


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