朝が待てなくて
「いやぁよかった。晴れてJKだよ、うちら」
「うんうん。この解放感、何~?」
一応中学の担任と塾長センセに報告を入れる。
「樹クンは? 連絡した?」
あ、忘れてた…
サホリンには樹とのことはぜーんぶ話してるんだ。
「もー、樹クン待ってんじゃん」
なーんて、サホリンは樹のことをわたしの彼氏のように扱ってくれる。
芸能人を恋人のようにふるまう言動と同じね、コレ。
「別に待ってないし」
「いやいや、きっとハラハラしてるよ。絶対向こうも真琴に気があるって」
「ないない」
と言いつつ嬉しいわたし。