朝が待てなくて
でもそれは
わたしが気にするから言わないだけで、訊いたらきっと話してくれるとは思うんだ。
だけど、わたしも訊かない。
美里さんの話題は避けている。
大変な目に合っているあの人のために、樹が動いていることは知ってるし、そうしてあげるべきだと思ってるもん。
だけど聞いてしまうと、どーしても気になっちゃうし、穏やかではいられなくなるから。
嫉妬して
取り乱して
彼の言葉を何も信じられなくなって……
熱中症の樹を真夏の海に連れ出した。
樹はそのことをちっとも責めなかったね?
でも、もうああいうのは、やなんだ。
樹の言葉だけを信じていたいよ。
小さな紙袋が置かれていた空間を眺めながら、一生懸命そのことを思い出していた。