朝が待てなくて
大きなタオルに身を包み、意を決してバスルームを出ると、部屋の電気はもう消されていた。
だけど真っ暗ではなく、窓ガラスに滲むネオンでほのかに明るい。
白とピンクと紫の光が順番に点滅して、その度に部屋の色合いが微妙に変化していく。
樹はもうベッドに入ってるみたい。
おわ、布団からはみ出た裸の胸が、白い光に今、照らし出された。
ドックンドックンドックン……。
顔は見えないけど、樹は両腕を頭の下に組んだまま……ん? 微動だにしない。
…………。
も、もしかして、寝てる?
そうだ、疲れてるって言ってたし。
あー、目つぶってる!
やっぱり全然動かない樹のベッドに近づきながら、プフ、と笑いがこみ上げてきた。
自分のド緊張ぶりを思うとおかしいけれど、わたしにはこんなオチが似合ってる気もする。