ヤクザに愛された女 弐
「カステラどうですかぁ〜?」
あたしはひたすらその言葉を言い続けていた時、
「龍二ぃ〜カステラ食べたぁい!!」
聞いた事のある声が、
あたしの耳に届いた。
そして、
「あぁ…」
まわりが五月蝿いのに、
やけにはっきりと聞こえたその声、
あたしは、
「…ッッ…」
自然に隠れた。
「梨華ちゃん?どうしたの?」
そんなあたしを心配してくれる飯田さんに、
あたしは、
「ごめんなさい、ちょっと体調悪いんでトイレいってきます。」
といいあわててその場から離れた。