ヤクザに愛された女 弐
それからもあたしは麗奈さんの腕でずっと泣いていて、
麗奈さんはずっとあたしをやさしく抱きしめてくれていた。
「梨華のせいじゃないよ」
とか
「よく頑張ったね」
とかあたしを慰めてくれた。
何時間たったのだろう。
本当は何十分しかたっていないのかもしれない。
でもそれくらい長く感じる時間は、
次第にみんなを沈黙させていた。
静かになった手術室の前は、
あたしのすすり泣く音がむなしく響くだけで…
すごく長く感じられた。