孤独な花と孤高の王子





―――俺は今、彼女の家の前まで来ていた。


彼女の父親に誘われて夕飯をごちそうになりにきたわけなんだけど…




………緊張する。








「―――はい。…こんにちは」


俺が玄関のチャイムを鳴らすとすぐに、彼女が顔を見せる。



「…おじゃまします」


久々に見る真琴の顔。
俺は思わず頬がゆるんでしまうのを我慢して玄関に入った。





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