純愛☆
他人
―――ある日―――


実家から秋祭りの知らせが届いた。



秋祭りといえば一年に一度だけレンに逢える日だった。


仕事や用事で
ずいぶんそのチャンスを見送ってきた。


そして今年でそれも最後…レンにとっての引退の年。


昔の様に



その日を心待ちにする私はどこにもいない…


レンの事…

全くどうでもいい訳でもないけれど――






今の私に必要なのは



もぅ…


レンではなく



トオルなのだ…


< 151 / 214 >

この作品をシェア

pagetop