おぼろ雲

空に愛されたかった
堪らなく欲しかった
見上げることが出来なかった
私はいつも 青の似合う人を求めてた

空の似合わない人を好きになったら
嫌われそうな人を愛したら
見上げずに済むかもしれない
私を見てくれるかもしれない

だからきっと
煙草を吹かして 青が似合わない
その人に 手を引かれたくて


空言 張りぼての声
薄っぺらな羅列
空虚 恥晒しの和音
味のない記号

記憶から生み出される 燃え尽きない言葉
空々しい詩を零す 単純な空情け

哀れむべき 浅ましさ
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