魔法の戦士《bellator》
数日後


放課後



図書室



「あの、そろそろ図書室を閉めたいんですけど…」

図書委員が図書室で寝ている生徒に言う。


「Zzz…、Zzz…、」

「あの…」



ガチャッ、

図書室に人が入ってくる。


「幸大!」

圭の声が響く。

「!?

お前な〜

耳元で大声出して鼓膜破けたらどうすんだよ。」

「それよりも、午後の授業はどうしたんですの!」


可鈴が言う。

「いや、たまにどうしても眠い時ってあるだろ?」

「べつにサボりくらい良いじゃない。」

テナが言う。

「良くないわよ!」
「ダメですの!」

二人が同時に言う。

「なぜかあの二人、今日は一段と怒っていないか?」

翡翠が奈々に言う。


「実は六時間目の授業に3人一組でやる作業があったそうです。


ダーリンたちのクラスは39名なので…」


「幸大とは組めず、人数も足りず、か。」

翡翠が納得する。


「わかったよ。

帰りに何か奢ってやるから。」


幸大が言う。

「本当!?」

「さすがですの!」

二人が喜ぶ。

「幸大、私もね。」

テナが言う。

「ダーリン、私も。」

「なら当然私もだな。」



「…はぁ。

じゃあ、行くか。」
< 129 / 131 >

この作品をシェア

pagetop