魔法の戦士《bellator》
風のベラトーラ
翌日


青海学園



「こ、幸大。

お、おは…よ。」

委員長が挨拶をする。

「オッス。

で、何でテナがいるんだ?」

幸大が言う。

「私は圭の望みを叶えるためにいるのよ。

一緒にいるのは変かしら?」


「そういや、委員長の望みって?」

「ひ、秘密よ…」

「まぁ、良いけどさ。」


「そ、それより、今日のお昼、一緒に食べない?

そのこの前のお礼も兼ねてお弁当、作ったからさ。」

委員長が言う。

「マジか!?」

「うん。

まぁ、あんたの口に合うかは解んないけど。


場所はどうする?

その、教室だと目立つし…」

「だったら屋上は?」

幸大が言う。

「屋上はいつも鍵がかかってるじゃない。」

「鍵くらいなら簡単に開けれるって。」


「そんなことに使って良いの?

もっと世のため人のために、」

「んなことやってらんねぇって。

この力だって自分のために身に付けたんだ。


人助けなんかしてらんねぇよ。」

「でも、その力で戦ってるんでしょ?」


「腕試しとストレス発散を兼ねてな。」

「でも、私を助けてくれたじゃない。」


「それはたまたまだし、

それに、委員長が襲われてたらこの力がなくても助けに行ったけどな。」


「え…

それって…」


その時、チャイムがなり、教師がやってきた。

「あ、じゃ、またお昼にね。」

委員長は自分の席に戻る。
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