魔法の戦士《bellator》
『グルルル!!』

鬼が幸大に突進してくる。


「とどめだ。


リブロ《狙いを定める》」


ドッ、

幸大が鬼を殴る。

ヴンッ、

殴った場所を中心に魔方陣が浮かび上がる。


魔方陣は三角形と逆さの三角形が合わさった六芒星《ヘキサグラム》がベースのモノ。

『グルルル!?』

鬼は動けない。

「ハァァァッ…


ハァッ!」


ドウッ、


強烈な蹴り。


「スサインド《滅ぼす》」


ドゴーンッ、


鬼が爆発した。


「ふぅ。」


ヴンッ、

幸大の服装が制服に戻る。


「岡田、今の…」

委員長が畏怖の目で幸大を見る。

「本当に…貴方は何者なの?」



「俺か?

俺は

魔法の戦士《マギア・ベラトーラ》だ。」


「ベラトーラ、ねぇ。

酔狂な…と言いたいけどそれより、今の鬼という存在は何なのかしら?」

「知らない。

が、今のは俺が戦った奴らでは一番弱いタイプだ。


言葉も戦闘能力も低い。」


「なぜ、貴方は魔法を使えるのかしら?」

「魔法自体は独学だ。

ただ、両親が考古学者でな。


書斎にあったラテン、ヘブライ語の文献の中にあった魔法についての記述を読んで勉強した。」


「そう…魔法の呪文や使い方が独特だったのはそういうことだったのね。」
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