魔法の戦士《bellator》
「でも…除霊くらいならこの家の近隣でできる人が…」


「ああ。

除霊を頼んだそうだ。


だが、私にこの話を持ってきたのはその頼まれた者なのだ。


だが、私には力がない。

さらに翡翠にそんな危ないことをさせるのは忍びない。


だが、君が翡翠とともにここに赴き、除霊をしてくれれば…」


「…その頼まれた人が断った理由は何ですか?」


「次はこの写真を見てくれないか?」


また数枚の写真を見せる。

「な!?」

その写真に写ったのは…

「壊れた重機だよ。


まるで、高熱で溶かされている。

家を壊そうとした瞬間、重機が熔解したそうだ。


このただの鉄の塊になったモノから、操縦してた者が発見された。



だが、骨まで炭になるほどの高温での焼死体だそうだ。」


「それほどの力がある妖怪?」

「いや、おそらく集合体だろう。」


翡翠がやってきた。

「私は昨日父さんから聞いた。

私も一人でどうにかするのは困難だと思っている。」


「幸大君、お願いできるかな?」


「…、まぁ、他ならぬ将来のお義父さん頼みですから。

引き受けます。」


「さすが、将来の息子よ!!」


ガッチリと握手した。

「まだ私は認めてない!!」

翡翠が怒る。
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