魔法の戦士《bellator》
拒絶
翌日


「岡田、おはよう。」

「委員長…じゃなくてテナだろ?」

「正解よ。

まったく、圭には困ったモノね。

食事も取らない、学校にも行かない、


それに、昨日は寝てないのよ。」

「おい、大丈夫なのか?」

「さぁ?

とにかく、私じゃどうしようもないのよ。

悪魔だからって心が読める訳じゃないし。」


「…。

はぁ。」

「何か悩みごとかしら?」


「いや、まぁ、な。」

「話くらいは聞くわよ?」

「誰かにあの姿を、戦う所を見られたら拒絶される。


そういうことは解ってたし、覚悟もしてた。

だけど、まさか委員長に見られて、しかもあんなに拒絶された。」

「貴方と圭ってそんなに仲良しなの?」


「昔からの友達だ。

小学校の三年生で初めて知り合った。


委員長は一人でさ。

転校してきたんだよ。


俺は、小学校に入ってから友達になった女子といつも一緒にいたんだ。


でも、委員長は昔から委員長みたいでさ、

眼鏡をかけてて人を仕切って。


ガキの中にはそういうのが嫌いな奴っているだろ?

それがたまたまクラスの大きなグループのリーダーでさ、

そいつが委員長をいじめて、そしたらグループの奴らも同じくいじめて、


俺も、俺と遊んでた女子も委員長に話しかけたんだよ。


確か…

今から友達だから、って言ったっけな…」
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