不良彼氏と徒然なる日常
「あ!待て葉月サンっ!!」
「ぎゃははははっ
逃げられたっっ!!」
「めっちゃはえーな!!」
「もう見えねーよ」
やっぱり逃げました。
後ろで罵声を浴びながら、全速力で。
(ありえないありえないありえないありえない!)
なぜ私がこんな目にあわなければならないのか全く分からないし、分かりたくもない。
とにかく
「はぁ、はぁっ
…………ありえない……!!」
なんで体操服なんか忘れちゃったんだろう?
そのことが全てのはじまりだった。
その日から私の世界が
180度変わってしまった。