不良彼氏と徒然なる日常
「うっせぇ!
今日こそ見つけてやる!!」
そうなのです。
事件から毎日毎日毎日毎日、朝のHRが始まる5分前にこうやって彼らは私のクラスにやってくるのです。
(うるさいのはそっちだっつーの!)
大声で話しながら廊下を歩いてくるため、来たことが筒抜けになっていて。
そのおかげでさっと友だちの影に隠れることができる。
「ちょっとごめん!」
「またぁ!?
黒崎に一体何したのよ!?」
「いやいやいや」
(私が聞きたいわ!)
ガラッ
「葉月サン、いる?」
(帰れ帰れ帰れ帰れ)
黒崎の登場にクラスの人たちはざわつくけど、もう慣れたのか初日より落ち着いている。