不良彼氏と徒然なる日常
「なぁ、いねぇの?」
「え!?
まだ来てないと思いますケド……」
黒崎が一番近くにいた男子に凄みをかけて話しかける。
でもその男子は私が来ているのを知らないのか、いないことにしてくれた。
(ありがとおぉぉぉ!!)
「まじかよ……」
「やっぱりいねぇじゃん!!」
「来るのおっそ!!」
気を落とす(?)黒崎にツレたちは次々とからかいだした。
「葉月は来てるよ」
「「「は?」」」
(はぁぁぁぁぁ!?)
今まで通りの展開に安心していたのに、黒崎のツレの1人で、一番落ち着いている西本くんが言い放った。