BlackLove
「隆平、倒れた原因は!?」
これを聞かなきゃいけないんだった。
忘れるとこだった。
「あ~・・・煙草の吸いすぎだってよ。体の中、黒いんだって。」
「煙草か。隆平、そんなタイプに見えない。」
「そ~か?まぁ、もう10年も経ったしな。」
すると、隆平のケータイ音が鳴った。
「龍哉からだ。声だけでも聞かせてやれ。生きてるかも分からなかったんだから。」
隆平は、電話をとった。
「龍哉。・・・おぉ、大丈夫。・・・おぉ、分かった。あのさ、龍哉と話してほしい人いるんだけど、いい?」
言ってしまった。
たしかに、健も言ってたけど、探してくれてたんだよね。
もう探さなくてもいいように電話に出よう!
隆平があたしに電話を渡した。
「もしもし・・・・龍哉?」
緊張していた。
なんか、女の子っぽくなってしまうあたしが嫌いだ。