I can …



「金は?」



「少し。バス代程度なら」



そんな短い会話で、
彼が少しは
気遣ってくれているのだと
知った。


人気者なのだから、
色んな人に声を掛けられ、
差し入れなんかも
貰っているところだろうが、
何故かちゃんと
菜野花の横を歩く。


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