服従してみせて?【BL】
「ご褒美ならさ、これ位欲しいんだけど」
「高すぎる。
もっと欲しいんなら、
それ相応の何かをしてからだ」
そう答えると、
向出は少し考え、そして言った。
「何すればいい?」
問われ、俺も考える。
……何をさせようか?
悩んでいる間も、
予定以上に強く噛んでしまったらしい舌を
向出はしきりに気にしていた。
「痛い?」
「……ちょっと血の味がするんだけど」
「どれ」
見せろと言うと、彼は素直に従った。