こい×ばど ー恋×羽球ー 1


お会計を済ませて、店の近くの壁に寄り掛かった。


「ルイ、念願のペアリング。」

「左手の…何指??」

「薬指だよ。」

「薬指って、2の指??」


ウチは、ピアノ方式で指番号を覚えている。
だから、薬指がわからない。


「この指。」


大生くんは手を優しく掴むと、
ペアリングをはめてくれた。


「もうこれで、正真正銘のカップルだな!!」

「学校に行くときは、ネックレスにする!」

「校則は大丈夫だもんな。」


ウチが「ほしいほしい」言ったみたいな言い方してたけど...

本当は大生くんが一番ほしかったんじゃん。

かわいいっ





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