内緒の保健室
えぇっ…!?
「お願いつ」
目の前で手を合わせて雷樹はあたしにお願いする。
『わかった…よ』
あたしは、雷樹のお願いに負けてしまった。
「本当っ!?」
とたんに雷樹の顔が明るくなった。
『…うん』
「本当に本当?」
『うん』
「よかったぁ…昨日も蓮斗、すごい心配してたんだよ?」
『…え?』
「唯りんの事。すっごぉーく心配してたっ!」
『なっ…』
なんで…。
『行ってくるっ』
「行ってらっしゃーい…って、あ!待ってっ」
『え?』
「蓮くんね、言ってたよ?」
『へ…?』


“唯にはいつも笑っていてほしいって”


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