超現象管理人 パイロキネシス編
「天使は20人いるが一般人より能力がるが俺たちには劣る。それがポイントだ。天使のトップが阿藤と呼ばれる念力使い。でもそれも問題じゃない」


「どうして問題じゃない…んです…か?」

敬語にしたらいいのか分らずカミカミの言葉になってしまった。

「言ったろ?俺たちより劣るって。念力が強かろーが、羅我が魂抜き取っちゃえば終わり」

ぽかんとしてしまう。

「問題は彼らが点々と位置を変えるから追いつかない。」


「それだけ?」

と聞くと

「いや」

そう言って佳伊は難しい顔をする。


「依頼の受け方が問題なんだ…何だと思う?」

「…わかりません」

素直に言った。

「教会だよ。神にこうしてください、ああしてください、それだけだった。それがいつしか、あの人さえいなければ、自分の娘をひき逃げした犯人に天罰を。と変わっていった。」


「じゃあ、位置を変えるっていうのは…?」

「教会を点々としてるのさ。大きい所から小さい所まで、散って信者の家に泊まったりしてる」

「彼らからしたら神の使いなのさ。不思議な能力は神の能力を持っていると…ね」


羅我が付け足す。
「彼等を始末すると我々の存在が信者達に知られてしまう可能性がある。」

柳は考えたあと佳伊にこう聞いた。

「佳伊…様はどんな力が?」

う〜んと考え佳伊が答える。

「念力、予知、テレパス、霊視、他者の能力を強くする、風、火、水使い…くらいかな」

「じゃあ、佳伊様が神の子になればいい」

柳の言葉に一同はぽかんとする。
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