【完】ラブ☆パワー全開



「……それってキスマーク?」

「……はっ!?」



言われた事を理解するまでに、数秒。


慌てて首に手をやり、
何の事だか考えた。



「あぁ、コレね」



やっと理解したあたしは苦笑い。

だって、コテでヤケドしたやつだもん。


海近くって風強いから見えちゃったんだろな。



「……ごめん、何でもない」

「へ!?」



哀しそうな笑みを零し、
あたしに背中を向ける。

慌てて、手を引っ張ったあたしは



「これヤケド! ……コテで」



物凄く小さな声で呟いた。


せっかく褒めてもらえたのに、
カッコ悪いなー。



「え? ヤケド? コテ?」

「うん。髪の毛を巻くやつ」

「あぁ、あれコテって言うん? それでヤケドしたん?」

「うん。いつもより念入りに巻いてたら……えへ」



カッコ悪過ぎて
笑って誤魔化すしか出来ないあたしの首に、
仁の手が伸びた。



「大丈夫?」

「う、うううううん!」



ヤケドの部分を見る為だとはわかってるけど、
近付いた仁の顔にドキドキしてしまう。



< 25 / 370 >

この作品をシェア

pagetop