【完】ラブ☆パワー全開
「綾さーん。メットを抱きしめないで下さい」
「へっ?」
ハッと気づくと、
メットを胸で抱きしめていた。
「わっ、ごめん!」
慌ててメットを仁に返す。
「綾さん? メット返して…どうするん?」
「あ、ごめっ」
おもいっきり笑う仁に、
全身真っ赤になってしまった。
「どうしたん? 何かあった?」
心配して覗き込んでくれる仁の顔を直視出来ない。
だって、今……あたしの頭の中はHなんだもん。
仁にギュッて抱きしめて貰いたいな、とか考えてるんだもん。