約束【短編】
拓哉は何も言わなかったけど、
抱きしめてくれる腕の強さが
拓哉の気持ちを代弁してくれて
いるようで、私は拓哉と同じ
くらいに強く強く、拓哉の
大きな背中を抱き返した
ザァァと、桜の花びらが舞う
そんな夢みたいな景色の中で、
私は夢みたいな温もりを隣に
感じていた
隣に座ってる彼の肩に頭を預けて、
左半身から彼の体温が伝わってくる
時折、拓哉の大きな手が、私の頭を
ゆっくり優しく撫でてくれて、
それが堪らなく心地良い