HINEKURE～ヤマトノオロチの巻～

彩乃と真も出て行こうとした時彩乃が真の袖を掴んだ
彩乃
「五行のことで……」

「どうしたの??」

「六つあった。……私その変なのだった??」
「ウソ??」

「なんか……バチバチした玉みたいなのが一番強かった。」
驚いたように
「じゃ～、その玉を剣にイメージして、霊剣作ってみて、ちょっと難しいけど。」
彩乃が言われたく通りにやってみる。意外にアッサリとできた。真がそれを見て驚いた表情で霊剣を覗き込む。
（この子、どんなセンスしてんの??普通なら最短で三か月かかるのに。）
また驚いた表情で
「ウソ!!」
（なんで??この力はずっと前に滅亡したはず!!）
彩乃の創った霊剣は、電撃を固めてできた剣でバチバチとなっていた。
彩乃に真が
「あなたの名字なんだっけ??」

「神崎。」

「う～ん。お母さんの昔の名字なに??」
ちょっと悲しい顔をして
「……雷門。」

「ニャ!!」
（まさか雷門一族の生き残りだとは。）
真が
「うん。明日からその力を強くする特訓ね。」
彩乃
「分かった。」
朝食をとりながら、真が
「彩乃さんね～、雷門一族の生き残りみたい。」
じいちゃんが
「まさか生きていたとは…」
彩乃のが不思議そうな顔をしていた。優輝が
「なんだよ??その雷門一族って??」
じいちゃんが
「雷門一族とは、五行にはない力『雷』を持っていた一族じゃ。しかし、神に嫌われたタメに途絶えた一族じゃ。」
陽さんが出て
「まさか雷門一族とは……この一族は我々を倒す力が五行よりも強かったタメに神から嫌われました。」
彩乃がハッと気がついて
「まさか……私の母さんの交通事故って…」
陽さん
「雷門一族の人が車に当たった程度では死なないですよ。」
彩乃が涙をこらえながら
「じゃ～…」
陽さん
「おそらく神と闘って破れたのですね。貴方には記憶をかえっているようですね。」
涙がポタリと零れる。
「……母さん………。」
陽さん
「貴方も強くなった方がいいですよ。」
真
「まずはしっかり食べる!!」
と言って彩乃のご飯を盛る。涙をこらえながら、
「…うん。私強くなる!!」