HINEKURE～ヤマトノオロチの巻～

侫歌が丑三つ時に屋根の上を猫のように飛んでいた。
「今日はキレイな満月ね～。貴方もそう思うでしょう??」
夜空にはとっても明るく輝いている満月浮かんでいた。
侫歌の後ろに真が現れる。
「気がついていたのか??」
侫歌
「もちろん。フフ」
真が
「私は清明様ほど優しくないぞ。」
侫歌
「今はあなたたちと争う気ないから安心しなさい。一寸法師!!いや、今は真って名前だっけ??」

「分かった。ならば、これだけは教えなさい。翔龍、界龍、死龍はどこにいる??」
侫歌
「知らないわ。自分で調べたら??フフ」
そう言うと夜空に吸い込まれるように消えていった。
「せめて死龍の居場所は見つけないと、これ以上の被害者がでる。」
とボソッと呟いて、キレイな満月を見上げ空に大きく息を吐いた。。

優輝がいつものように稽古場に行く。薄暗い稽古場にはじいちゃんでなく、真と彩乃がいた。
真と彩乃が
「おはよう。」
優輝
「なんでテメ～がいるだよ。」
真が
「先代当主に頼まれたの。」
優輝
「なんで彩乃のもいるだよ!!」
真
「え!!せっかく人より霊力をあるのに使わないともったいないじゃん。」
彩乃
「……どんな感じかなって思って。」