HINEKURE~ヤマトノオロチの巻~
真が笑いながら
「だいたいまだアンタも初心者みたいなもんだし。ちょうどいいじゃん!!霊剣からね。」
彩乃が集中し始める。真が
「霊剣の形成のコツは、イメージしてあなたの霊力を外に出すイメージ。ほら優輝もやりなさい!!」
優輝が手を合わせて力をこめる。銀髪に代わる。真が
「へ~。」
優輝が霊剣を形成するためイメージを創ろうとすると銀髪が元に戻る。
優輝が愛想笑いを真に向ける。真も笑いながら優輝の背中に回って腕で腹部に回して、バックドロップ!!
「グァ!!」
倒れている優輝に指を指して
「アンタ!!まだ霊剣を創れないの!!それで次期当主??」
〈ボン!!〉
音がなった方を見ると彩乃の手に白く細い霊剣が創られていた。真が
「す~ごい!!もうできたの??」

「…うん。」

「どっかの頼りない次期当主もこれくらいじゃないと」
優輝が立ち上がって、頭を抑えながら、
『陰!!出てくれ!!』

『ハイよ!!ククク』

陰が黒い霊剣を形成する。
「できたぞ。ククク。」
真が
「隠神が出たら意味ないでしょうが。」

「この俺にそんな口聞きとは生意気なヤツだなぁ。ククク」
真か耳を掻きながら
「……まだ気がつかないのか??」

「何??」
真が手を向けると、青白い針のような霊剣を形成する。
「まさか、一寸法師か??」

『一寸法師??』

「正確には生まれ変わりだけど、記憶はあるよ。」
陰が舌打ちをして優輝に代わる。
「なんだよ??一寸法師って。」
真が
「あの昔話のイメージになったヤツ。正しくは十三番目の神の従っていた眷属の一人、つまり隠神と陽神と同じってこと。まぁ~、一寸法師の生まれ変わりだけどね!!」

「神の眷属って生まれ変わりするのか??」

「あんたもしてるでしょうが。まぁ~、一寸法師の魂が覚醒がしたのは最近だけどね。てか、優輝が霊剣創れないと隠神の力発揮されないでしょう。」

「なんでそんなこと知ってる??」
陽さん
『清明様の相棒でしたし、一寸法師に我々もいろいろ』
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