HINEKURE～ヤマトノオロチの巻～

倒れている優輝が
「大丈夫に見えるなら、病院に行って入院しろ。」

「うん。大丈夫だね。早く起きる。」

シブシブ立ち上がる。昨日じいちゃんに言われた通りに銀髪になって、木刀を持つ。
優輝が動こうとすると銀髪がまた元に戻る。霞の一撃が額の直前で止まる。
「私の勝ち～～。」
優輝が
「もう一回!!」
（もっと集中しなきゃ。）
真が
「ちょっと待った!!優輝じゃ～、本気だせなくて満足しないでしょう??私がやる!!優輝は銀になりながら見てなさい。」
霞が
「真ちゃんとやるなんって久しぶりだね!!真ちゃんなら本気出していいよね!!」
霞と真が木刀を交え始めた。つうか、優輝には早すぎ何がなんだか分からなかった。
霞が一旦後ろに飛ぶ。真が
「一般人とは思えないほど強いね。でも、私の勝ち。」
霞の肩当たりに当たった跡があった。
優輝
（いつ当たっただよ??）
陰が
『霞のヤツもそこそこやるが、一寸法師に勝てないよ。武術は俺より上手い』

『霊力の使うのも私より上手いですよ。』

「天才かよ。」
ボソッと呟く。
真が
「霞ちゃんはまだまだ強くなれるよ。今壁に当たってるだけだから。」
優輝と霞が朝の鍛錬が終わり稽古場を出ていった。