Blood

　「あ～、テスト死んだ!!」

　「死んだの!?」

　たかがテストで死んだ(生命を経ってはいない)のは山本 青良(やまもと せいら)。ボーイッシュで溌剌とした子だ。恐らくあまり良い結果が残せなかったのだろう。

　「晴ちゃんテストどうだった?」

　「ん、まぁまぁだ」

　このなんか可愛い子は橘 白亜(たちばな はくあ)。小っこくて小動物みたいな女の子。

　「シロさんは数学何点だった?」

　青良がニヤニヤしながら聞く。シロさんとは桜の事だ。銀鏡だからシロさん。

　「えっと・・・、97点「ハッ、勝った!うちシロさんに1点勝った～!!」

　青良の言い方が凄く憎たらしい。わざとなんだろうけどな。

　に、しても2人共点数凄いなぁ・・・。死んでないじゃないか。

　「1問間違いなんでしょ!?だぁぁぁぁぁ!!」

　悔しそうな桜。いや、たった1点の差だから。

　「次元が違う・・・」

　その様子を、白亜と晴綺は引き気味に見ていた。わー生暖かい目。



　「また明日ー」

　「バイバ～イ(*´∀｀*)」

　4人が別れる最後まで青良は満足げにしていた。桜、ドンマイ。明日があるさ。