ゆびきり
「それでも、人に希望を与えれる。凄いよね…言葉がなくても、光哉の作る曲は人を動かす力がある」








そうつぶやくと、光哉は驚いた顔をして、次第に笑顔になっていった。








「希望か…ありがとう」








ミラー越しにしか解らないが、テレビとは違った、凄く優しい笑顔だった。








さすがに、私もドキッとしてしまう。








「本当に、光哉と梨由はなんだか似てるね」








梨由が光哉と住んでいる理由が、わかるきがする。







似た者同士で、傷を言わなくてもわかりあえる。








側にいて、楽な存在。








「ああ、似てるって自分たちも思ってるよ。似てるから、共感はできても救えない」






無表情でいった光哉から、陰が見えた気がした。







なんだか、光哉の闇の理由が少しわかってきた気がする。








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