エリートな彼は溺愛を隠さない
―今日は会社の慰安旅行。

行き先は地元郊外の温泉宿。それは毎年変わらない。本社勤務社員、総勢百九十四人を貸し切り状態で受け入れてくれるのはどうやらここだけの様だ。

今まで会社の行事なんて苦痛でしかなかったけど、今回は夏哉と過ごせるこの慰安旅行がとても楽しみだった。

今までも夏哉はいたけれど私達は会話もしないし、目も合わせなかったから…。


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