エリートな彼は溺愛を隠さない
軽く息を乱しながら俺を見上げる艶かしい視線にグッと理性で対抗しながら俺は言った。

「今は…、会社だから、ここまで。
続きはまたね」

「…!」

屈んで彼女の頬に軽く口付ける。

すると彼女は顔を紅く染めてパッと俯いた。

その反応…。新鮮だな。
今までにそんな反応する女を見た事なんてないぞ。

もう少し見ていたいけど…、そんな思いを断ち切る様に俺は言った。

「じゃあ、戻るか」

コクリと頷いて彼女は俺の後を付いてくる。

俺は彼女の小さな手をしっかり繋いで、嬉しく幸せな気持ちに浸りながら歩き出した。





< 64 / 164 >

この作品をシェア

pagetop