エリートな彼は溺愛を隠さない
…何て言えばいいのかしら、この感覚は。

星野さん…、いえ、夏哉の唇はまるで魔法の様に私を蕩けさせていく。

彼の望む事なら何でもしそうになる…。

夢中でそれに応えていると、やがてフッと唇が離れた。

静かに見詰め合う。

彼はクスッと笑って言った。

「そんな顔しないで。
時間は朝までたっぷりあるから」

え。一体私はどんな顔をしていたの。

私はボッと火照った頬を思わず押さえた。

すると夏哉の顔が耳元に近付いてきて、
「綾芽、可愛い」とそっと囁かれた。

…私は決して先ほどの衝撃的な場面を忘れたわけじゃない。

だけど…、信じる。
もう一度、信じてみる。

彼の事が、大好きだから。





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