わんことにゃんこの愛し方


あいも変わらず固まっている男子から視線をそらせば、周りの男子もこちらをじっと見つめていることに気づいた。

こうゆう視線に晒されるのはもう慣れた。

諦めもしている。

でも…、チクリと胸が痛んだ。


自分の顔が、昔から私のコンプレックスだ。

なんで、こんな顔に生まれてきてしまったんだろう。

…なんて、そんなこと言ったら親に失礼だよね、そんなのわかってる。

しかし、整形でもしない限りは変わらないだろうこの顔は、一生付き合っていかなければならないといっても、やっぱり好きになれない。


あまりにも無遠慮な視線に、私は耐えられず俯いた。

< 5 / 295 >

この作品をシェア

pagetop