わんことにゃんこの愛し方



寝直そうと決め込んだのに、

私の耳に入ってきたのは予想外の声。

ふにゃふにゃの声。


「理桜〜?朝ごはんできたって謙斗くんが下で言ってるよー?」


思わずガバッと布団から飛び起きた。

な、な、な、

声にならない。


「え、どしたの理桜?」


なんでこんなとこに…


「駄犬め出てけぇぇぇっ!」


ばふん、


枕は茶色いバカ犬の顔に派手な音と一緒に打ち当たっていた。



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