砂漠に堕ちた天使　番外編
「あとの子はみんな１８才なの　まあ、生年月日が分からない子もいるけれどね」と教えてくれた。
　


孤児で街をうろついていたところを団長が保護した子もいると言う。



「リセもとりあえずその衣装に着替えてね　１人で違う格好をしていたら変だと思われるから」



寝台の上に置かれた鮮やかなグリーンの衣装。



莉世は仕方なくそれに着替えた。



「髪もやってあげる」



セリナが近づくと言う。



「あら、私がやろうと思ったのにっ」



そう言うのはファラウラだ。



「だって、こんな色の髪をいじるのは初めてなんだもん　本当にきれいな髪」


いろいろな国を巡る彼女たちも莉世の亜麻色の髪は見たことがなかった。



この国の太陽にさらされて、亜麻色の髪は金色に近い色へとなっている。



「羨ましいくらい美しいわ」



ファラウラは莉世の髪を整える役をセリナに譲った。



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