砂漠に堕ちた天使 番外編
******



「リセ様、聞いていますか?」



アーメッドが窓の外に視線が行ってしまう莉世にきつく尋ねる。



「えっ?」



アーメッドの高い声に莉世は急いで窓から目を離す。



「まったく、お妃さまになっても落ち着きがありませんね」



嫌味を言いつつも、莉世を可愛がっているアーメッドなのだが。



「あ!ファラウラ達が出てきたわ!」



莉世はすくっと立ち上がると出口に向かった。



「アーメッド、30分休憩ね!」



戸口で振り返り茶目っ気たっぷりに言うと、ドレスを持ち上げながら出て行った。



バルクーク国を出て、あれから2週間経った。



ファラウラ達は宮殿に滞在し、手厚くもてなされている。



< 79 / 85 >

この作品をシェア

pagetop