月の欠片


『だから、愛美が今月いっぱいで辞めるんだよ』



『なんでですか?店長、そんな事、許したんですか?』



店長は溜め息を一つついて、


バーボンの入ったグラスを眺めていた。




『梨花、お前だから話すけどな…本当は愛美からは黙っててって言われてるんだけど…』



『はい…?』



『愛美、妊娠したんだよ…産むって言うんだから仕方ないだろ』





『えぇ?妊娠って…まさか…真田さんの子供ですか?』



『…おそらくな…だから反対したんだけど、産むの一点張りでさ』




(まさか…あの愛美が真田さんの子供を産むなんて考えられない…)



私は愛美から何にも聞いていなかった。


毎日、顔を合わすけれど


他愛のない会話しかしていなかった。



< 161 / 161 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

愛してるが言えなくて
RiO/著

総文字数/40,942

恋愛(その他)148ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
私は愛を知らない。 世の中なんて金が全て。 ずっと、そう思って生きてきた。 あなたに会うあの日までは─ 【月の欠片】に登場する愛美のサイドストーリーです。 本編と同時進行で書き進めて行きますので、更新が遅いかも知れませんが、合わせて楽しんで頂ければ幸いです。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop