龍とわたしと裏庭で③【黒魔術編】

依然、親父との連絡が取れない

圭吾さんは続けて休めるように、少し無理して仕事を片付けてくれている。

あれから奇妙な影は現れなかったけど、やっぱりわたしは圭吾さんと寝てる。


ホントにただ一緒に眠るだけ。


時にはキスもするけれど

抱き合って眠ってはいるけれど

いいのかな、これで?


圭吾さんの部屋でテレビを見ながら考えていると

「何、難しい顔してるの?」

圭吾さんが横に座ってわたしの頬にキスした。


「世界における日本の立場について考えてるの」


「お笑い番組見ながら?」


「そうよ」


「で、本当は何考えてる?」


「圭吾さんの中におけるわたしの立場について」


「婚約者だよ」


即答された


「奇遇だね。僕も時々志鶴の中における自分の立場を考えるよ?」
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