7年越しの、願い事【BL】


俺が怒っているのが分かったらしく、
今度は機嫌をとるように、宥めてくる。



「悪かったって」

そう言って触れてくる掌は、
随分と大きくなっているし
あの頃よりも少し低い体温で。

だけど同じく変化している今の俺には
それが逆に心地いい。


何度も謝るその声も、
耳に優しく聞こえてくる。


「だってさ、ほんとにさ、
すぐ会える訳もないんだしさ」


自分でも何言ってんだと思うけど、
本人に愚痴ってどうするんだと思うけど。


そんな事を言ってると、
明之はまた、にやけ面に逆戻り。


< 44 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop