7年越しの、願い事【BL】
「怒ってる?」
顔が見えないから判断できないのか、
それとも盛大に吐いた溜息を勘違いしたか
恐々声をかけてきた明之。
「ごめん」
また何度か、謝る声が聞こえてくる。
「……ホテルじゃなくて、
うちに泊まるんなら……」
おばさんたちが戻ってくるまで、
ずっと一緒にいてくれるなら、許す。
とっくに許しているけれど、
しょげた声に付け込んで、そう言ってみた
すると部屋を出ていって、
どうやら母さんも、おばさんもいるらしいリビングで、
話す声が聞こえてきた。
少しして、戻ってきた顔は、
とても嬉しそうだった。
そして手の中にはコーラが2本。
「いいって!」
……おばさん、ごめんなさい。
キャンセル料を考えて、
俺は心の中で謝った。