だけど、俺は教師でお前は生徒
こんなに愛しく、そして大事に想える存在。



もうとっくに無くしていると思い込んでいた想い。



俺にそんな感情を思い出させてくれた澤村。



どこまでもお前は特別だよ。



俺に背を向けた澤村は、少し駆け足で駅へと向かっていった。



最後の瞬間まで、ムリにでも俺に笑って見せた澤村を、



出来ることなら抱きしめて、キスしたかった。



これから澤村がそばにいない日常を生きていけるのか。



俺が心配しなきゃいけないのは俺自身なのかもな。



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