静かな海の兄き
ベッドに寝ころび

音楽雑誌を読みながら

なんの予定もない

まったりとした

春休みの1日を過ごしていた 翔の耳元で

電話の子機が鳴った。


「はい。松岡です。」

父の仕事関係の電話もかかってくる事があるため

極力 丁寧に出る事にしている翔。

『あ…いや…
翔…くん?』

「はい。そうですが…どちら様ですか?」

電話の主は

翔が電話に出るとは思っていなかったのか…

なんだか

ばつの悪そうな感じだ…

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