先生と約束

言われた通りその紙を見てみると、
最後に受けた授業の欄に
北村と書かれたハンコが押してあった。


『えっ…北村って書いてある』

「あっその人だよ!私が言ってた人。
結構人気あるみたいでバレンタインとかすごかったから
でさー……………………」



ーこの人が北村先生。

なんか違う人想像してた。

もっと優しそうで、
いつも爽やかな笑顔で、


あんな台詞、
簡単に言っちゃうような感じじゃなくて

…って思い出したら
また顔が熱くなってきた。
掌で仰いで急いで冷ます。




「ねぇ聞いてる?」

『…あっ…う、うん。聞いてる。
てか、みかはカレシいるんだから
そんなことばっか言ってたら
まーくんに言っちゃうんだからね』


みかと、まーくんは
小さい頃からの幼なじみで
高校生になってお互いの存在に気づき
付き合うようになった。



「フンだ。いつもあかりは、まーくんの見方なんだから」



別に見方してるつもりはないんだけど、
いつもまーくんと私でみかをいじめてしまう。

でもみかには、いつも感謝してる。

正義感が強いっていうか、
何かあったときは必ず助けてくれる。

私の自慢の親友なんだ。

性格はさばさばしてて、あんまり悩まないかんじ。
見た目は背が高くて、足も長い。
いつももっと胸があったらなー
って嘆いてる。







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