初恋ディジー
第三章

思わぬ告白



「ああ、かったるいっ」


着替えを済ませたさくらちゃんは、鏡の前でポニーテールを結びながらそう嘆く。


「これから毎日朝練とか放課後練習あるのかあ……体育の授業だけでもダルい」


希紗ちゃんはジャージをひざ下まで捲り上げて、そう言った。


今日から体育祭に向けて、学校全体が準備やら種目練習に取り組むことになったのだけれど。


「……凄く不安」


スポーツが苦手な私は、これから憂鬱な毎日が続くかと思うと気が重たくて仕方がない。


「っていうか、ペア組むなら絶対虎たちのグループがいいよね」

とさくらちゃんが立ち上がる。
< 119 / 393 >

この作品をシェア

pagetop