初恋ディジー


『じゃーな!』


榛名くんに昇降口から引っ張り出され、下駄箱の前で私達に手を振る崎本くんの姿が見えなくなる。


半ば強引に駐輪場まで連れて行かれ、彼の行動にただ驚くばかり。


さっき崎本くんと握手を交わした時とは違い、しっかりと握られたその手から榛名くんの温もりを感じる。


「顔真っ赤だけど……もしかして照れてる?」


「……っ」


無意識のうちに、どうやら私は“恥ずかしい”という感情を表に出してしまっていたらしい。


榛名くんに改めてそう言われたことで、さらに恥ずかしさが込み上げてきた。

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